母が転倒をして入院中に癌が見つかり、余命三ヶ月を宣告された。
元気にリハビリをして退院してくれると信じていたのに、思いもしなかった現実。宣告されてから一ヶ月。
病状が悪化し、緩和治療のために転院を余儀なくされたが、
コロナの影響でお見舞いもできず、亡くなる直前にしか会う事が出来ない。
私は母に、何をしてあげられるかを悩みました。
介護の知識を活かし、住み慣れた自宅で看取りをすることが母への最期の親孝行だと。
そう決心をしたけれど、仕事を長く休めるのか不安がありました。
上長へ相談し、心から応援をして頂くことができ、母の緩和治療が始まりました。
「下の世話を娘にしてもらうなんて考えてもいなかったよ。安心して任せられる「ありがとう」」と、
か細い声で言ってくれました。
私は心から、「あ~。この仕事を選んで良かった」と涙が止まりませんでした。
母は徐々に口から食べる事ができず身体が衰弱していきます。
看取りを何度か経験している私は、亡くなる前兆が痛いほどわかり、
直前には息遣いから、間もなくだなと感じた為、兄に「お母さん、逝っちゃう」と叫んでも、
「何言ってるだ」と怒られましたが、それから間もなく、母は息をひきとりました。
コロナ禍で病院ではお見舞いも看病もできない中、母を自宅で看取ることができたのは介護を職にしていたからです。
そうでなければ自宅での介護は考えもしなかったでしょう。
五日という短い時間でしたが、安らかな顔で旅立った母。
大切な五日間に感謝をし、これから出会う方々へ、母から頂いた想いを胸に、
介護の仕事に誇りをもって頑張りたいと思います。
「人の心を支えるスタッフ」として高いホスピタリティを身に付けてもらうために、職場環境や教育研修に力を入れています。介護スキルだけではなく、「人間力」を高める仕組みがあります。
More「自分がされて嫌な介護はしない」「自分がされたい介護をする」、理念を自分の言葉に置き換えた本気の介護が私たちの仕事の軸です。
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